『志学』『創造』『敬愛』の基本理念を元に、『社会に貢献できる優れたリーダー』および『市民性を備えた「総合的な人間力」』の育成に向けて、日々教育活動を展開しています。

校長挨拶

 本校は大正3年に日高郡立実科高等女学校の開校に始まり、大正8年に和歌山県立日高高等女学校と改称。大正11年には和歌山県立日高中学校として開校し、昭和23年学制改革により、県立日高中学校・県立日高高等女学校・県立日高工業学校の3校を統合し、和歌山県立日高高等学校が発足しました。同年に、定時制と中津分校の前身である定時制船津分校を設置。昭和33年に工業科・商業科を分離して、普通科系の定時制併設校として歴史を重ねてきました。平成20年には、和歌山県立日高高等学校附属中学校が設置され、中高一貫の6年を通した教育にも取り組み始めました。

 日高高等学校は「継がれる伝統・輝く未来」を合い言葉に、本年で108周年を迎え、日高地方での教育の中核を担う伝統校です。「文武両道」「知・徳・体」の調和のとれた人間性の育成、自学自習の態度を養い確かな学力の向上などを目指しています。近年では、文部科学省から平成19年度から10年間のスーパーサイエンスハイスクール、平成28年度から5年間のスーパーグローバルハイスクールの指定を受け、その取り組みや成果の活用によって、グローバルな視野を持った社会に貢献するリーダーの育成に取り組んできました。指定終了後も、令和3年度よりスーパーグローバルハイスクールネットワーク参加校に認定され、引き続きグローバルな人材育成の取組を推進しています。

 附属中学校は「志学」「創造」「敬愛」を基本理念とし、6年間の一貫した教育活動を通して、課題を総合的・科学的に解決できる総合的な力の育成に取り組んでいます。その取り組みは、平成30年度には文部科学省から「科学技術分野の創意工夫育成功労学校賞」を受賞するなど高い評価をいただいています。

 今後も、日高高等学校・附属中学校職員一同は、本校の百年の歴史の重みを実感しながら、新たな価値を創造し、生徒の輝く未来を開くことができる学校となるよう教育活動のいっそうの充実に取り組んでまいる所存です。引き続き、本校へのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

                                              令和4年4月
                                   和歌山県立日高高等学校・附属中学校
                                            校 長  山 本 直 樹